暑さが厳しい季節に、相手の体調を気遣うと共にこちらの近況を伝えるために送る暑中見舞い。
結婚・出産など嬉しい報告をする挨拶状にもなりますし、涼しげで夏らしい暑中見舞いのハガキなどはとても喜ばれるため、送る方としても楽しい気持ちになる挨拶状ですよね。
では、『暑さの最も厳しい季節に送る挨拶状』とされている暑中見舞いは一体いつからいつの間までに送ればよいのでしょうか?
立秋は暑さのピークとなりますので、立秋(8月7日頃)までに相手に届くようにしましょう。
暑中見舞いはいつ送る?その一般論
暑中見舞いのハガキを送る時期については諸説あり、認識もそれぞれ違ってくるようですが、代表的な説は以下の3つになります。
1:夏の土用(立秋前の18日間)~立秋の前日
夏の土用は、立秋前の18日間のことを指します。
『土用の丑の日』で馴染みがありますが、この期間を暑中と呼ぶことから、暑中見舞いを出す時期という説があります。
(2020年の土用は7月19日(日)〜2020年8月6日(木)となります)
2:小暑(7月7日)~立秋の前日
梅雨の終わる時期である小暑は、本格的な夏を迎える頃に使われる言葉です。
この小暑から暑中見舞いを出し始める場合も多いようです。
(2020年の小暑は7月7日)
3:梅雨明け~立秋の前日
梅雨が明けて夏らしくなった頃から、立秋の前日まで。
ニュースで梅雨明けの声を聞いたら出し始めてもよいと思って大丈夫です。
ただし、梅雨明けの時期は地域によって違いがありますので、注意しましょう。
暑中見舞いらしさを出すのなら、梅雨が明けて本格的に暑くなるのを待つ方が無難でしょう。
残暑見舞いについては、立秋以降~8月31日までと、明確に時期が決められています。
立秋の前日までは『暑中見舞い』、立秋を超えたら『残暑見舞い』と覚えておくと良いでしょう。
そして残暑見舞いは、遅くても8月中に相手に届くように送るのがマナーです。
で、結局いつ送ればいいの??
そもそも暑中見舞いとは、『最も夏の暑さが厳しい時期に相手を気遣うために送る安否伺い』ですので、梅雨が明けて夏らしくなった頃から出すのがよいでしょう。
7月下旬~8月上旬は暑さのピークとなりますので、その時期であれば受け取った方も夏らしさを感じやすいのではなでしょうか。
他の挨拶状と違って明確な決まりがないため、気軽に送ることができるのが暑中見舞いです。
残暑とされる立秋の前までに送れば、『マナー違反』などと思われることはありませんので安心してくださいね。
ポイント
日本は北半球に位置する国ですが、その北半球で最も日照時間が長くなるのは夏至である6月21日頃であり、その明るさからずいぶんと夏らしさを感じる機会も多くなりますね。
これは北半球に与えられる太陽からの熱エネルギーが最も大きくなるためです。
実はその太陽からの熱エネルギーを、私たちが体感できる気温に反映されるのには約1ヶ月ほど後になります。
これは冬の最低気温も同じで、北半球で日照時間が最も短くなる冬至から約1ヶ月後くらいが最も寒くなります。
日照時間の長さと気温は別ですので、季節の挨拶状を送る際には気をつけたいところですね。
郵便局の暑中見舞いはがき「かもめ〜る」はいつから販売スタート?
郵便局では、毎年5月の終わり頃から暑中見舞いの「かもめ〜る」の販売を開始をしています。
「かもめ〜る」とは暑中見舞い・残暑見舞いに利用できる夏限定のくじ付はがき。
絵入り葉書には夏の風物詩がデザインされていたりと、とても人気の高い暑中見舞いはがきです。
尚、参考として、2019年かもめ〜るの販売期間とくじの当選発表を紹介します。
・かもめ〜る販売期間:2019年5月30日(木)~2019年8月23日(金)
・くじの当選発表:2019年9月2日(月)
・くじの引き換え期間:2019年9月4日(水)~2020年3月2日(月)
私製はがきで暑中見舞いはがきを送っても問題なし
雑貨屋や、本屋などにも涼しげで夏らしい絵葉書をたくさん見かけますね。
暑中見舞いは、郵便局のかもめ〜る以外のはがきでも、もちろんOK。
郵便局以外のはがきは、「私製はがき」になるので、自分で切手を貼る必要がありますが、そうした好みのはがきを見つけるのも楽しみの1つでもありますよね。
絵本のような世界観のあるものや、音の出るもの、そのまま卓上に飾っておけるものなど、様々な会社からちょっとびっくりするようなものも出ていますので、覗いてみるのも楽しいでしょう。